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トピックス

2020年1月1日

院長日誌(令和2年1月号)

みなさん、こんにちは。
そしてあけましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いいたします。

にいみ医院を開業して今年で10年目を迎えようとしています。本当にあっという間でした。
たくさんの患者さんにご来院いただき感謝申し上げます。
僕も今年50歳になろうとしています。いつまでも30歳と思っていましたがアラフィフになってしまいました。これから素敵で輝いている60歳になれるようこれからも頑張りますのでよろしくお願いいたします。

さて昨年は個人的に3つの出来事がありました。
1つ目は昨年6月に母校である豊中高校1年の時のクラス担任の先生がご定年になられ、高校1年のクラスの同窓会がありました。みんな姿形はそれなりに年相応になっておりましたが、高校1年生の時にタイムスリップしたみたいで不思議な感じがしました。近況報告で「女の子は就職が大変やから4大ではなく短大に行くよう勧められ短大にいった」とか「薬学部でたけど女にはこの仕事はさせないと言われてつらい思いをした」などの発言があり、まさか自分の身近な同級生らが高校・大学時代に自分の希望の大学や就職ができなかったことを聞いて、今まで何も考えずに自分の思うままに好きなようにここまで過ごしてきた自分が情けなく思えました。当院の職員は開業時から僕以外は全員女性で、働きやすい環境をと思って体制を整えてきましたがさらに充実をさせていきたいと思っています。また些細なことですが子供を連れて受診をされる母親の方は働いている方が多く、受診しやすい環境をさらに今後も提供していきたいと思います。(ちなみに前述した薬学部をでた同級生はくやしさをばねに頑張って今はアメリカの某大学の教授をしております。同窓会のときに「ざまーみろ」と言っておりました。さすがあっぱれ!!)

2つ目は当院の職員のお子さんが今年豊中高校の後輩になったこともあり母校で職業別進路講演会に参加してきました。ずっと断っていたのですが今季限りとのことで参加し医師という職業について話をさせていただきました。レジメを作るのに約2か月・オープニングビデオを含め3つのビデオを作製し行いましたがどうだったのでしょうか?
僕が高校生の頃、医学部志望でしたが医学部に進学する人は少なく、ましてや医者になった先輩から話なんか聞くチャンスがなかったのでそのことを踏まえて講演を行いました。思えば高校時代に「医者になったら面倒見たるから僕のことを応援しろ!」とクラスのみんなに暴言をよく吐いておりました。そんな暴言にもみんな笑って応援してくれたのを思い出しましたが、今、その同級生らが子供を連れて当院に受診に来てくれることがしばしばあり感無量です。とある同級生に「新見はまだ医学部に行きたいとか言っているのか!」と言われたこともありましたが、その同級生も「将来は映画監督になりたい」と夢のようなことを言っていましたが、とあるTV局に入社しドラマの監督になりその後独立してUSJのハリーポッターを仕掛けたとのこと。(素晴らしい!!)
僕の暴言のおかげなのか「新見が医学部に行くなら僕も行ってみようかな」と思った同級生(本当かどうかはやや疑問に残りますが)が現在箕面で在宅専門のクリニックを開業しております。また千里中央には整形外科で開業している同級生もおります。僕の学年は例年より医学部に進学する人が多かったみたいで、僕の暴言は少なからず同級生らを医学部に導いたのではないのかと自負しています(笑)。当院には大人ばかりかお子さんも多数来院してくれています。限られた時間の中ですが当院を受診してくれる子供たちが医者という職業にちょっとでも興味をもっていただけたらと思っています

3つ目は大学時代アルバイトをさせていただいた塾の忘年会に15年ぶりに参加し話をさせていただきました。当時、塾の講師として10年近くアルバイトをしていました(学生で10年っておかしいのですがまあ聞き流してください)。数学の講師から始まり教務といった役職までさせていただきその間、相手にどう伝えるかといった話術、経営論、人をまとめるリーダシップ論など今思えば本当に多くのことを学びました。当時は医学の勉強よりこんなことばっかりして大丈夫かなと思っていましたが、今となっては僕の大きな財産です。当時はあまりお金がなかったのでよくご飯やお酒に連れて行っていただいたのですが、1昨年からお世話になったオーナー・塾長さんと一緒に食事を行けるようになりました。
そしてこの忘年会ではお世話になったオーナー・塾長さんに花束を渡すことができました。サプライスでもあり大変喜んでいただいたみたいで花束を渡せてよかったなと思いました。
また数学を教えていた生徒さんの中に看護師になった生徒さんがおります。開業して間もなくその子が先ほど述べた同級生の箕面で在宅専門のクリニックで働いていたのです。とても驚いたのを今でも覚えております。1昨年、ちょっとだけ同級生のクリニックをお手伝いすることがあったのですが、看護師になった教え子と一緒に仕事をするなんて、人生どうなるかわからんなと思ってしまいました。(数学を教えて成績を上げて看護学校に合格させてよかった。同級生のこと、同級生のクリニックのこと頼んだよ!)
当院に来られる中学生・高校生のみなさん。勉強は素質があったらいいけどなくても大丈夫です。やる気と根性が大切です。勉強の仕方をマスターして得点率を上げて自分の志望校に是非合格してくださいね。そして 是非自分のなりたい職業を見つけ実現してください。(大きなお世話かもしれませんが。)

さて以上のことから昨年は自分がなんで医者になったのだろうか、と過去を振り返る機会をえた年でした。そして、これからのにいみ医院のあるべき姿が明確になった年でもありました。

「変わらぬ思いをいつまでも」を胸に刻み職員一同、元気一杯に頑張っていきたいと思います。
これからもよろしくお願いいたします。