僕の専門は消化器(外科)、つまりは胃腸関係です。
また、痔などの肛門疾患や乳腺疾患も勉強してきました。
お恥ずかしながら、僕も5年前に痔になって治療をしてもらいました。
結構、恥ずかしいですよね(笑)。
しかし、実際自分が患者さんになってはじめてわかることもあるのです。
常に患者さんの立場で、目線で、と改めて認識させられました。
検査ではエコー以外にも、内視鏡とよばれる胃カメラ・大腸カメラを多く経験させて頂きました。
手術をされる方は癌の患者さんが多いのですが、その中でも年配の患者さんには、高血圧・糖尿病・不整脈など慢性疾患を患っている方も少なくありません。
慢性疾患の対応も勉強しました。
さらに、終末期の患者さんも外科病棟にはいらっしゃいます。
麻薬等を用いた鎮痛方法や在宅でのケアも勉強しました。
また、今までいろいろな病院で当直をさせていただきました。
そこでは外傷、熱傷、骨折、猫や犬に噛まれたなどの外科系はもちろん、喘息や発熱、腹痛など内科系の病気など、小さなお子さんから大人までいろいろな方が来られます。
僕が最も尊敬する、以前勤めていた済生会奈良病院の瀬川院長先生から「救急するのが一番医者らしいで。」と教えて頂きましたが、改めて実感した瞬間です。
さらに、最後に勤めたのは救命救急センター。
僕みたいなものが貢献できたかどうかはわかりませんが、交通事故や心肺停止状態で運ばれた患者さんなど、ここでしか経験できないことを学ばせていただきました。
こうしてこれまでを振り返ってみますと、外科を選択したことで、思った以上にいろいろなことを経験させていただきました。
これから診療をさせていただく患者さんのために、少しでもお役に立つことができればと思います。