院長 新見 行人
内科 外科 にいみ医院
院長:新見 行人
【略歴】
1970年生まれ。
府立豊中高校卒業後 奈良県立医科大学入学。
大学卒業後、奈良県立医科大学第一外科学教室入局。
その後、大学病院での臨床研修を経て、県立奈良病院、
済生会奈良病院、星ヶ丘厚生年金病院、県立救命救急センター勤務。
平成22年3月、地元である箕面小野原西で、子供から大人まで
「思わず通いたくなる」ようなあたたかい医院を目指し、開業。
僕には3人の医者の身内がいます。祖父と叔父と親戚です。祖父は九州の炭坑で有名な飯塚市で開業をしておりました。 昔ですから、周囲に医者は少なく専門の皮膚疾患はおろかそれこそ風邪からけがまで何でも、また大人から子供まで診ておりました。(愛犬の予防接種までしていたと聞きましたが真偽のほどは定かではありません。(笑))周囲の住民のみなさんとはうまくいってみたいで患者さんのみなさんと囲碁をよくさしていたみたいです。そんな祖父は65歳のときに永眠されました。ちょうど僕が生まれた1970年のことです。僕が生まれたときはまだ祖父は健在で僕を抱っこしながらうれしそうにしていたとのことを後に母から聞きました。そんな祖父の血を引いたのが叔父と叔父の息子(親戚)であり九州で外科医となっております(叔父は定年していますが)。
さて時は過ぎ、僕は高校の3年生になり将来の進路を真剣に考えるようになりました。人と接する仕事がいいな、それも喜ばれ感謝される仕事はもっといいな、と思いました。また同時に祖父のことを思い出し医学部を目指すことにしました。
大学では6回生の頃将来の専門を決める時期になりました。祖父のように何でも診れるような医者になりたいと思っていました。いろいろな先輩に相談すると外科ならいろいろなことができる、とのことを知り外科医の道を選びました。
外科医になりたての頃は手術するだけが外科医の仕事と思っていましたが、そんなことはなく、患者様の術前術後の管理(それも手術を受ける患者様はご年配の方も少なくはなく、高血圧や糖尿病なりの何らかの慢性疾患をお持ちの方が多く、そういった慢性疾患の対応も勉強させて頂きました)にはじまり、術後に化学療法(抗ガン剤)を行ったり、癌の再発による終末期の患者さんの治療(麻薬を使った疼痛コントロール)などを学びました。また、消化器疾患の諸検査として腹部エコー・胃カメラ(経鼻カメラ・経口カメラ)・大腸カメラを主にさせて頂きました。疾患としては消化器疾患から乳腺疾患・肛門疾患・小児外科まで幅広く勉強をさせていただきました。また、当直では外傷(いわゆるケガ)の治療法から重症患者さまの緊急手術に至るまでの救急対応を学びました。
そういった研修の中で、大学病院では「患者さんを常に自分の親や身内と思って対応をしなさい」と教えて頂きました。また県立奈良病院勤務時の外科部長からは「患者さんに夜中呼ばれることはつらいけど、呼ぶほうはもっとつらいんだよ」と教えて頂きました。さらに済生会奈良病院勤務時の院長からは「救急医療が一番医者らしいんだよ」とも教えていただきました。その後救命救急センターでの勤務となりましたが、しんどいながらも充実した日々を過ごしました。
そんななか、僕自身がおしりの病気(痔)で悩むことになりました。今まで、外科医として痔の手術もさせていただきましたが、改めて患者様の立場になると手術がいかに怖いものかを身にしみて実感しました。そういったこともありその後は、肛門疾患をいかに手術せずに治療をするかを勉強しております。
今回、医院を開業させていただきますが、「かかりつけ医」という立場で今までの経験を通じて患者さんの健康をサポートさせていただけたらと思っています。